亀尾市から慶州市まで歩く
2010年3月26~31日





ユーラシアを歩く会では2010年に韓国を6区間に分けて歩いた。私は希望者のいなかった韓国5区、亀尾(グミ)市から慶州(けいしゅう)市まて゛114kmを歩く事にした。6区間とも同時期に歩いたためか同行者無し。韓国を人間に例えると亀尾市はおへそのちょっと下の辺りにあり、そこから古都慶州市まで歩いた。グーグルマップで歩くルートは決めたが宿は未定、宿と食堂の位置はネットで調べてある。ハングルには挑戦してみたが挫折、ハングルはチンプンカンプンだったがどうにか食事にもありつけ、歩き通す事が出来た。

3/26 自宅発7時、成田からソウル、さらに高速バスでグミ駅17時着。バスからの景色は日本の田舎と同じようだ。今回の5区の歩行の出発地点はグミ駅なので、駅の写真を撮り、早速歩行開始である。ホテルを探しながら30分歩きビジネスホテルに入り、初日の歩行終了。ホテルは朝食付きで4000円ほど。 歩行距離2km
     グミ駅 今回の歩行、韓国5区の出発地点       駅前通り、看板が日本語なら日本と変わらない   
        
3/27 8:30歩行開始。グミ市は工業団地の町、広い敷地と近代的な工場がある。市街地、工場地帯、住宅地帯を 3 時間歩いて抜け出す。途中1時間程は川沿いの遊歩道を歩く。ついで低い山並みの山間の道になり、人家は無いが道路は往復 2 車線の立派な道をひっきりなしに車が通る。この日は土曜日でこの先に道峰寺という寺があるので、観光目的の車が多いようだ。14 時、標高差 400mの峠を越える。峠と言っても車は多い。16時、今日の目的地と考えていた所にホテルがない。ネットのホテル情報が正しい事を確かめながら歩いてきたが、肝心な泊まりたい所が正しくなかった。泣く泣く2km戻った所のモーテルを今夜の宿とする。少し足がダルい。韓国のモーテルは日本のビジネスホテル並みである。              歩行距離 25km。
 
7時 ホテルの窓より、遠くに山が見える         8:30 ホテルの玄関にて、気温は低かった


8:40                       9:10 歩道橋上より

 
9:50 洛東江を渡る。大きな川だ。遠くの山は今日越える山?   10:20 暫く洛東江の河川敷を歩く

 
10:20 河川敷は運動施設らしい            11:30 グミ市街地の終わりで昼食。ビビンバの
                           付け合わせだけで16品あった  
 
12:40 いよいよ山間部に入る              14:10 標高500m(標高差400m)の峠付近 

 
15:10 道路脇に戦車が置いてある!?        16:30 今夜の宿のモーテル

3/28:7時半、携帯食を食べ出発。午前中は上り、下りのある山道、と言っても全て往復 2 車線の舗装道路。しかし、周りは農村である。農家や民家の多くは犬を飼っており、100m も離れているのに私が通ると吠える。韓国では犬を食べるというから、警戒しているのかもしれない。9 時半頃道を間違える。下りで 30 分近く歩いて気がつき、一瞬道を変更してそのまま歩こうかとも考えたが引き返す。原因はプリントした地図の境目であり、しかも地図上の細い道が実際は立派な道路だったので、間違えてしまった。さらに10分過ぎぐらいからおかしいなと思いながらも歩いてしまった等である。ヒッチハイクをしたら3台目には止まってくれ、あっという間に間違えた地点に引き返せた。
昼飯は頭を冷やすため奮発してサムゲタン、若鳥1羽を使ったスープで千円だった。午後からは韓国では有名な寺、温泉、山が点在する観光地、八公山地区を歩く。おまけに日曜日とあって車、車、車が数珠繋ぎ。静かな山道を期待していたのが排気ガスの中を歩くことになった。
17時宿泊地、八公山観光ホテル着。ホテルはバス付なのでバスに湯を入れようと蛇口をひねったとたん、上から水、着替えたばかりのシャツがビショぬれ。半分ほど湯が入った所で、SPAという文字が目に入る。このホテルは温泉付では?フロントで聞くと300円の割引価格で、 立ち寄り温泉に入れた。大浴場や露天もあり、日本と変わらない構造である。      歩行距離20km

 
9:00 小さな峠を越える、さすがに峠付近は舗装が切れていた 9:00 山は日本の里山に似ている

 
9:10 峠を10分も降ると次の村が見えてくる  9:10 遠くに見える山は八公山、あの山の麓が今日の目的地

 
9:40 農村風景                     12:10 船の様だが???

 
13:30 杷渓寺入口、中には入らず            14:00 韓国のお墓

 
15:00 八公山が近ずく                   15:00 八公山山頂付近


3/29:八公山をこえる登山道を歩く。歩行距離12km
  詳細は別項「八公山トレッキング」にあります。   

3/30 8時 銀海寺出発。午前中は八公山の麓の田畑、果樹園の中の道を歩く。グーグルマップには細い農道まで正確に出ているので、細い道を選んであるく。昼食は焼肉を食べる。2人前からとの事で1人で2人前頼む。最後の2時間、8kmは効率よく歩くため国道4号線を歩く。国道といっても信号は 2 時間の間に 2~3 箇所で、他は高架になっておりインターチェンジ方式、高速道路なみの造りになっている。16時、名前も知らない小さな町のモーテルで1泊する(2500円)。地名は読めないが地図上の何処にいるかは分かっているし、ガラケーで日本とは常に繋がっている。 
          歩行距離28km

 
8:00 銀海寺出発           8:10 山門  
 
8:10                    8:10 銀海寺が遠くなる

 
8:40 果樹園               9:00 田畑にビニールハウス、遠くの山は昨日歩いた山

 
この周辺の歩行時に用いた地図                9:00 突然サムスン電子の工場があった

 
9:20 歩いてきた方向を振り返る             9:20 これから歩く方向  

 
10:40 川も道も家も大きくなる            10:50 集団墓地のようだ

 
11:00 老大木があった                   14:20 国道4号線(左の道)を歩く

3/31 7時、出発。
朝から小雨が1日中降り続いた。日本の梅雨時を思わせる雨だ。春雨じゃ、濡れて行こう。というわけにもいかず、ゴアの雨具上下と傘で完全武装。1日これで歩いて、濡れもせず汗もかかず快適だった。傘をもつ手は 疲れたが。歩き出してしまえば、晴れの時と変わらない。水たまりをよけたり、車の跳ねる水を傘でよけたり、気が紛れて時間のたつのが早く感じる。傘で前方2,3mより遠方は見えないようにして歩くと、足下の変化に対応するのに忙しく、余分な事を考えす゛に1時間がたち休憩時間となる。 しかし、ふと傘を上げた時、道の両側に20m以上も盛土した古墳が沢山あったのには驚かされた。雨は降らないに越した事はないが、後になって印象に残っているのは雨に絡んだ事が多い。それにしても雨の農村は日本とそっくりだ。そういえば、こちらは今梅が満開である。例年だと桜が満開とのことだが。慶州て゛満開の桜を見る事も目的のひとつだったのだが。
午前中は国道と高速道路の間にある地方道、地元の人の生活道を歩く。
14時半、慶州市市街地に入る。15時半、今回の歩行の最終地点、慶州駅到着。
明日からは歩かなくてよいとなると、うれしいような寂しいような複雑な気持ちだ。   
    歩行距離27km。   6日間合計歩行距離114km

 
7:50 雨の中、ひたすら歩く       11:50 金戸里古墳群、やっと被写体らしきものに出会う

 
11:50 古墳をよく見ると形が色々だ            12:00 バス停、ここで昼食

 
12:30 寒いので昼食は早々に済ませ出発        12:40

 
13:40 新緑の畑が                14:20 武烈王陵、遠くに眺めただけで素通り

 
14:50 この橋の向こうは慶州市市街地          15:30 慶州駅、歩行の終着地点

韓国5区完歩を祝って夕食は韓国宮廷料理の有名店で食べる。そこで気が付いた。こんな有名店でも宿坊でも皿、スプーン、箸、食器の全てが金属製なのだ。そういえば韓国では陶器の食器、木の箸には一度も出会わなかった。帰国便で隣になった韓国人に聞いてみた所、家に陶器の食器もあるが、お客様が来た時にしか使わないとのことだった。
4/1は慶州郊外の仏国寺を観光、夕方は市場でお土産を買い、4/2帰国。
 
宮廷料理の付け合わせ、食器は陶器に見えるがステンレス製     慶州の市場

  八公山トレッキング   へ行く
  ユーラシアを歩く会   へ行く
  トップページ      へ行く