ベルギーの分水嶺を歩く
1997年8月28日
ベルギーの川はほぼ北方向に流れ、Lesse川となりオランダでMaas川として北海に注ぐ。 一方、ルクセンブルクの川は初め南方向に流れ、次いで東に、最後に Rhine(ライン)川となり北に流れてMaas川の直ぐ傍で北海に注ぐ。 地図によるとこの日のルートの何処かに分水嶺があるので、探しながら歩いた。 |
Bsstogneバストーニュ、ルクセンブルクの近郊 |
『・・・』内は当時の手記 『4/28 今日も雨、この3日間雨模様だ。幸い26日は朝と夕方だけ、27日は夕方少し降った。しかし、今日は50%の時間降っていた。レインウエアの上下を着たのは1時間半ほどだが、傘をしまうと降り出す始末。しかも15時頃傘を置き忘れてしまった。傘が無いとどうなるか、先が案じられたがその後は雨は降らなかった。しかし、国道沿いの初めの1時間は道が乾いていないので、水しぶきを避けるため常に風上側を歩く。 今日の風景は牧場90%、林10%。14時までは緩い登り(小川をさかのぼる)、14時からは小川に沿って緩い下り。何処かに分水嶺があったはずだが雨が激しくまた時間が無かったので先を急いだ。16時から2時間は国道の平坦な道ではかどった。(後日地図を見ると、この周辺では鉄道が分水嶺沿いに敷かれているようだ。橋が不要なので安上りに出来るからだろう)(この日のホテルのフロントに傘を忘れた事を話した所、1本プレゼントしてくれた。感謝である。) 今日は9時間以上歩き、歩行距離は35kmだった。時間も距離も疲れもこの旅一番だった。2か所マメが出来、関節も少し痛い。しかし、一日中道には迷わず、ルクセンブルクの隣の町まで到達した。 8:45 Lavacherie村出発。 9:45 Sprimont村 10:45~11:00 Laval 11:45~12:45 Lavasella 昼食 13:45 鉄道、高速道路を横切る 15:55 国道N4を歩き始める 18:00 Martelangeのホテル着』 9時 Lavacherie村出発 赤い斜線は村の終わりを意味する なだらかな牧場が続く ここからSprimont村 Fosset村 黄色地に赤枠は?不明 たまにこんな地形もあるが・・・・ ほとんどはこんな地形 Laval村、10:45~11:00 Laval村の小さな教会で雨を避け休憩 11時半頃川の流れはまだ北に向かっている 川幅が狭くなる 11:45~12:45 Lavasella村のバス停で昼食 13時半頃、地面は平坦になり川は見あたらない 昼食の頃、雨脚が強かったのでこのバス停は天国に思えた。 Sibret村 この村では鉄道が横切り 14:00 さらに国道N85が横切り さらにその先では高速道路E25が横切る キリスト教の何か 15時頃、この辺りも平坦で川は見えない Grandru村 ライン川の源流、北から南へ流れている!!分水嶺を越えたのは確かだ この辺の歩いてきた道 15:40 Hollange村、ベルギーの村の道もここが最後 15:55 国道N4、ホテルまで国道を歩く 時間が足りない時は国道を歩く。高低差は少なく真っ直ぐ目的の町に行ける。 18時Martelangeのホテル着 このホテルは営業しており、ホットする。 日曜日は安息日? 4/28の前日4/27は日曜日だった。4/27の夕方ホテルのある村Lavacherieに着いた。 『17:40 ホテルを見つけ、声をかけるが人が出てこない。明かりはついているのだが。20分ほど声をかけているとやっと出てくる。しかし、ホテルはやっていない、という。理由(日曜日で?)は分からないが大ショックである。 近くの居酒屋で聞くと1番近い他のホテルは10km離れたChamplonだと言う。(タクシーは日曜日休みというのは知っていた)そこでヒッチハイクをしようと道路で待つが、15分で1台だけ来たが方向が違った。そこでまた居酒屋に戻り、「Champlonまで1000BF(4000円程)で送って欲しい」と声をかけるとおばさんがOKしてくれ、19時近くにやっと宿にたどり着けた。翌朝はタクシーでLavacherieに戻れた。』 ルクセンブルグを歩く に行く ユーラシアを歩く会 へ戻る トップページ へ戻る |