ブリュッセルから歩き始める
1997年4月20~23日
私のユーラシア歩きの第一歩はブリュッセル~ルクセンブルグ間、200kmを10日間で歩こうと計画をたてた。途中景色の良い所、川沿いや森の中の道に寄り道したが、 11日間で240kmを歩きルクセンブルク市に到達した。 この頁ではブリュッセルからナミュールまでの4日間を記した。 |
ベルギー~ルクセンブルグの歩行経路 ブリュッセル~ナミュールの歩行経路 |
4/19 成田空港を12時頃出発しアムステルダム経由でベルギーのブリュッセルに19時に到着。20時にはブリュッセル市内グランプラスのブラマン侯爵の館にあるホテルに着いた。 グランプラスは「世界で最も美しい広場」と言われるブリュッセル中心部にある観光地である。そこで、グランプラスを今回の歩行の出発地点ときめた。グランプラスの一画にあるブラマン侯爵の館にはホテルがあったので、記念にそこに泊まることにした(1泊9000円、歩行前2泊、歩行後1泊)。 『・・・』内は当時の手記 『4/20 7:30 朝食のパンを食べた所、赤いブツブツとかゆみが出る。小麦アレルギーだ。しばらく食べなかったのでもう治ったかと思っていたが、だめだった。2時間程で回復する。 10時 王立美術館に行きルーベンスを見る。キャンバスの大きさに圧倒される。2時間、静かな美術館をゆっくり廻る。 14時 グランプラスのインフォメーションで今回の歩行の同行者、塩野氏(ワンゲル10期、出発直前に同行が決まったので、航空機等は各自手配し現地で合流する事に)と待ち合わせするが、・・・こない。 14時半 宿で塩野と待ち合わせ・・・やはりこない。 14:40 (この日は足慣らしに10km程歩こうと予定していた)1人で歩きだそうと100m程行った所で振り向くと、塩野がいたので2人で歩きだす。歩きだす前に儀式のようなものをやればよかったと後でおもったが、出発が遅れて平静ではなかったようだ。早速道を間違え、1km程遠回りする。しかし、色々話をしながら歩く。 16:15 ソワーニュの森公園にはいる。 16:45 カンブルの森公園入口で歩行を終え、バスでグランプラスへ帰る。 19時~21時半 小松製作所の落合氏(ブリュッセル在住、ベルギーの情報や地図購入でお世話になった)、塩野と3人で夕食。ユーラシア・ワンの話題で話は尽きなかった。 歩行時間:2時間 歩行距離:6km』 グランプラス(Grand Place)概念図 南側:市庁舎前を14:40歩きだす (グランプラスの写真は歩行後の5/1に撮影したもの) 西側:屋根に色々な像がある 北側:左が王の家(市庁舎とは屋根の部分が異なる) 東側:ブラバン侯爵の館 ブラバン侯爵の館の一郭に3泊したホテルがある 『4/21 9:40 塩野と会い、タクシーで昨日の歩き終わりの地点(カンブルの森)に行き、歩行開始。カンブルの森の中には今日の目的地、ワーテルロー方向にも道があったので、そこを歩く。カンブルの森は大きな公園で、2時間以上(約8km)歩いてやっと森の終わりに着いた。その間に会った人は5人程(昨日の日曜日には沢山の人を見かけたが)。ブリュッセルの中心地にこんな大きな公園があるのに驚いた。2人の歩行ペースは45分歩き、15分休憩でやったみた。 12時頃 カンブルの森が終わり、国道N5をワーテルロー目指し歩く。 13時~14時 中国料理の店で昼食。 16時 ワーテルローのライオン像の丘近くのホテル着。荷を置いてライオン像の丘へ観光に行く。丘の上からは360度地平線の見えた。ナポレオンの事をチョッピリ考えながら景色を楽しむ。その後、側のカフェでビールを飲みながら今日の行程を話し合う。 宿のフロントで明日のホテルの事を聞くが、フロントの人がフランス語しか話せないので話が通じない。そこへイギリス人が来て助けてくれたのだが、宿はナミュールまで無いとの事。後ほどこのイギリス人に小麦アレルギーの事とホテル探しのフランス語を紙に書いてもらう。以後、この紙は役立った。 歩行時間:6時間20分(内昼食1時間) 歩行距離:23km 直線距離:15km 失敗:カメラを落とし、壊してしまう。今までのフィルムも全てだめ。そこでライオン像の丘で使い捨てカメラ、後に5000円程の安いカメラを買う。』 ライオン像の丘 ナポレオンのフランス軍とイギリス軍が戦った戦場。記念に50m程の丘を造った。 ライオン像の丘からブリュッセル方面 春浅いためか緑は少ない ライオン像の丘の上から 360度地平線が見える。山は見えない。 『4/22 8:15 出発。石畳の道をライオン像を後ろに東南東方向に歩く。30分程は出勤するらしい車が多い。周りは牧草らしきものと何も植えられていない畑、所々に林のなだらかな平地。たまに家があるがレンガ造りでよく手入れされている。ブリュッセルまで20~30kmなので通勤している人も多いのだろう。 ワーテルローから10kmほどは1/25000の地図があったので、農道や曲がりくねった細い道を地図を頼りに直線状に歩く。その他の地域は1/50000の地図しか手に入らなかった。 11:00 池、川の多い所を通る。 12:45 M.St.Guibertで昼食を採ろうと歩くが、着かない。聞いてみると、反対方向に4kmほど歩いているという。どうも3差路を右折する所を左折したらしい。三差路が90度ではなく150度程で交差していたためらしい。しかし、後1km程行けば(今進んでいる方向に)レストランがあるというので、そこを目指す。しかし、そこに着いてみると、もう終わった、と言われる。他のレストランもあったが、やはりもう休憩時間との事。 14:00 手持の食料を食べ、気を取り直してM.St.Guibertを目指して歩き始める。 15:50 M.St.Guibert着。列車でGemblouxまで行き泊まる。 歩行時間:7時間30分 歩行距離:23km 直線距離:15km 失敗:道に迷う。直角ではない3差路に注意。すぐに引き返すこと。 :レストランで昼食する予定はたてるな。』 ライオン像の丘を後に出発 石畳道の横に土の歩道がある ライオン像の丘が遠ざかる ?道に門? 午前中はこんな道ばかりで良かったのだが、午後は迷いに迷う 『4/23 朝、列車でNamur(ナミュール)まで行き、余分な荷物をロッカーに預け、また列車でM.St.Guibertまで戻り、歩く事にする。 9:30 歩き始める。がすぐに新興住宅地に迷い込み、1時間ほどロスする。次に有名な教会(Chastre)があるというので寄り道するが、道が稲妻にあり時間がかかる。 14:30 Gembloux駅。ナミュールまで後3時間ほどかかりそう。どうしよう。そこで閃いた。道は線路沿いなので、列車を利用して2人で別の区間を歩けばよいと。そこで、塩野がGembloux駅からBovesse駅まで、私がBovesse駅からナミュール駅まで歩く事にし、ナミュール駅で合流することにした。 15:30 列車でBovesse駅へ行き、歩き始める。 18時 ナミュール駅着。 歩行時間:8時間 歩行距離:22km 直線距離:17km+6km(塩野) 失敗:新興住宅地には入らない事。』 M.St.Guibert駅から歩き始める 塩野氏、今日は空身で歩く 牧場の中に小さな教会 この教会に寄り道する 昼食は駅のベンチで食べる 午後は国道脇を歩く 夕方は2人別々に歩く *初めてのユーラシア歩きの4日間がおわった。予想外の事が起き失敗つずきだったが、予定が遅れる程度で無事1/3程歩き終えた。明日から塩野は4区の終点マルシェ・エン・アメンに向かうが、私は直接ルクセンブルグに向かって別々に歩く予定である。 ミューズ川・レッス川を歩く に行く ユーラシアを歩く会 へ戻る トップページ へ戻る |