神奈川県編Ⅰ
 東海自然歩道と寄り道登山
2021年9月16日~2022年3月25日

 

神奈川県の東海自然歩道は総延長126kmとなっているが、これはほとんどの場所で平行した2本のコースがあるためで、コース案を作ってみると歩く距離は70km程度になる。この理由は厳しい方のコースを歩くと山中の避難小屋に泊まる必要があるので、楽なコースと厳しいコースの2本を作ったのであろう。私は厳しい方のコースを歩く予定だ。
東海自然歩道の神奈川県前半の山は自宅から日帰り登山とした。

2021.9.16
神奈川県の城山から千木良まで2.3kmは東海自然歩道の東京都編に記している。
 
2021.10.6 
嵐山が短時間に終わったら石老山もと目論む。
8:50 相模湖駅からバスで前回の歩行終了地点、千木良(ちぎら)着。5分ほど歩いた所にある牛鞍神社境内で朝食をとり、歩行開始。初めは相模川に向かって大分下る。相模川を長い吊り橋(弁天橋)で渡り、登り返す。その後しばらく県道を歩いた後、嵐山の登山道に入る。
9:50 嵐山登山道入口。 10:40~11:00 嵐山山頂(406m)。山頂からは相模湖が眼下に見える。
下りは傾斜は緩いが登山道と林道がえんえんとつずく。地図を見ると近くにプレジャーフォレストという遊園地があり、その敷地を避けて登山道が作られているようだ。
12:30 鼠坂(ねんざか)着。登りは1時間弱だったが、下りは2時間半もかかった。石老山は次回に回すことにし、帰宅する。

   
                   8:50 千木良  9:10 牛鞍神社で朝食

 
9:12 相模川に架かる弁天橋                 9:27 弁天橋を渡りおえる

 
9:50 嵐山登山道入口              10:16 登山道は良く整備されている

 
10:40 嵐山406m山頂 相模湖が良く見える         山頂の一角に小さな神社がある

 
 12:30 鼠坂でこの日の歩行を終える。

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2021.11.24
8:50 相模湖駅よりバスで前回の歩行終了地点、鼠坂(ねんざか)に着き歩行開始。本来の石老山への自然歩道は顕鏡寺経由だが、数年前の台風でこの道は通行止め。自然歩道の迂回路は尾根道で大明神山に登り、石老山に行くルートである。まずは県道を40分ほど歩く。
9:30 県道を離れ、登山道へ。相模湖が近いので高度が上がると相模湖が眼下に見える。
10:30~10:40 大明神展望台。枯れ木越しに富士山が見える。
11:50~12:10 石老山山頂694m。富士山が綺麗にみえる。富士山はやはり冬がいい。
13:30 篠原着。次の石砂山に行くには微妙な時間なので、石砂山は次回に回すことにする。しかし、篠原からバスは無い。タクシー使用も頭によぎったがバス停がある・やまなみ温泉まで4kmほどを1時間ほどかけて歩くことにする。やまなみ温泉ではバスの時間まで30分ほど待たされやっと藤野駅着。

              

 
9:00 鼠坂より今日の最高点、石老山を望む      9:30 大明神山登山道入口

 
10:05 高度が上がると相模湖が見えてくる       10:15 登山道

 
10:30 大明神展望台より相模湖が見える          10:30 木の間から富士山が見える

 
11:20 石老山への道は傾斜の緩い整備された道       11:50 石老山694m山頂


山頂より東海自然歩道の山々(10/20、21に既に登った)         左、袖平山、右、大室山1588m
中央左より焼山1060m、黍殻山1273m、袖平山1432m         中央低い所は犬越路
左奥は丹沢山と蛭ヶ岳

 
大室山、加入道山の右には富士山       左、加入道山1418m。富士山3776m

 
12:40 下山路からも紅葉越しに富士山が              13:25 篠原集落は近い

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2022.3.25
 9:00 藤野駅からタクシーで篠原集落着。約2000円。やまなみ温泉は経由せず山間の道を来たようだ。
9:30 県道から登山道へ入る。
10:30~11:00 石砂山(いしざれやま)578m山頂。
 山頂で昼食を取っているといつの間にか周りに10人以上の人が居る。平日なのに若者も多い。さらに皆超望遠レンズ付きのカメラを持っている。???不思議に思って聞いてみると、ギフチョウが目当てで来ているとのこと。早速私も目を凝らして探した。見つけた。写真をパチリ。近くの人に聞いてみると―、違う種類の蝶だった。下山途中でも探したが木の上を飛んでいる蝶をらしき物を見ただけだった。
石砂山のギフチョウ:下山後にギフチョウについて調べてみた。ギフチョウは日本全国に生息しており、「春の女神」とも呼ばれその美しい模様に魅せられ、捕獲者や写真撮影をする人が多いようだ。関東地方にも広く生息していたが、乱獲と生息地の荒廃で、現在関東地方では神奈川県の石砂山だけになってしまった。石砂山では県の天然記念物に指定して保護した結果、3月半ばから5月ごろまで天気の良い日に行けば誰でも見られるようだ。ネットには沢山の石砂山のギフチョウの写真が公開されている。当日は風もなく暖かい日だったので、もう少し粘っていれば見られたかもしれない。ネットには好意的な多くの石砂山のギフチョウ記事があったが、一つだけ石砂山のギフチョウは学術的価値はない・放蝶との文が混じっていた。???絶滅しそうな時、放蝶する事はダメなのだろうか。気になったので石砂山・ギフチョウ・放蝶、で調べてみると、別系列の多くの記事があった。ギフチョウは全国に生息しているが、あまり遠くまで飛ばないので交雑せず、地方により地理的変異(産地で羽の紋様等が異なる)がある。最近の石砂山のギフチョウを調べてみると、本来の石砂山のギフチョウ以外にも数種類の産地のものがいることがわかった。自然界では有り得ない事の様だ。誰かが他の産地のギフチョウを放蝶したらしい。石砂山のギフチョウは絶滅は免れたが学術的価値は無くなったと言うことらしい。
学術的価値はなくとも春の女神には会ってみたかった。
13:00 焼山登山口着。バスで帰宅。

     
                         9:00 篠原の前回歩行終了地点

 
9:05 右の尖った山が石砂山             9:25 木の橋を渡ると登山道へ

 
9:35 緩い良く踏まれた道              9:50 尾根道になる

 
10:30 石砂山(いしざれやま)578m山頂         富士山が薄っすらと見えた(危うく見逃す所だった)
後ろの山は焼山から黍殻山の尾根
 
ギフチョウかと思ったがヒオドシチョウだった        ギフチョウ(図鑑より)

 
12:10 下山途中、石畳道がしばらく続く        12:55 西野々付近より石砂山

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