ミルフォード・トラック(1)
2004年2月13日~14日


世界一の散歩道と言われるミルフォード・トラックは勝手に歩けないので、
1年ほど前にガイドウォークに申し込んだ。散歩道と言われるとおり道は快適だが、
距離は長く雨が多い。しかし、マッキノン峠で晴れてくれれば世界一の散歩道である。

ミルフォード・トラックの1日の入山者数はガイドウォーク(4泊)が40人、フリーウォーク(山小屋で自炊)が40人で、予約が必要である。どちらも小屋の連泊は許されず、悪天候でも次の小屋に移動しなければならない。
出発日の前日17時、クイーンズタウンでツアーの説明会があった。驚いたことに日本人が14名いて、別室で日本語のレクチャーを受ける。44人中日本人が14名とは。

2/13 9時、クイーンズタウンからこの日のガイドウォーク客40名程を乗せたバスが出発。昼食休憩を挟んで4時間程でテ・アナウ湖の船着き場に着く。ここから船に乗り、15:15にやっと歩き始める。
と、30分も歩かないうちに今夜の小屋、グレイドハウス(Grade House)に着く。歩き足りない人のため(?)か夕方1時間程のガイド付きブッシュ・ウォークがあった。また、夜には参加者の自己紹介などもあった。

 
 テ・アナウ湖をこの船で渡る、風強し        
 
 世界一の散歩道が始まる          小屋は電気、温水シャワー、乾燥室、寝具、3食付

 
 小屋の前を流れるクリントン川        1日目の夕食、オーストラリア、カナダ、アメリカ人女性
                                と同席のディナー
2/14 以下『・・・』は当時の手記。
『明け方激しい雨音がする。
9時 ランチ用食材を適当に取って、グレイド・ハウス出発。幸い雨は上がり、青空がのぞく。木のしずくが雨のように降る中、クリントン川沿いの道を歩く。3時間歩いて標高は3mしか高くならない。川の水は雨のせいか多い。写真を撮りながら寄り道。湿地帯にモウセンゴケの一種があったが、サンドフライ(吸血する小バエ)が多数捕獲されていた。サンドフライは立ち止まると寄ってくるが、私は刺されなかった。
12:20 マッキノン小屋(フリーウォークの人の小屋)に寄り道。ここも1年前には満員になるらしい。天候は小雨になったり、晴れたり、レインウエアを着たり脱いだり忙しい。私は最後に出発したらしく、最後尾を歩くガイドが後ろにいる。写真を撮ったり周りを眺めたりゆっくりと歩くが、ガイドは姿を見せないように歩いているようで、前後に人影の見えない道を快適に歩く。
13:15 ヒレレ滝のランチハウス、といってもジュースとお茶がでて、屋根がありベンチがあるだけ、壁はない。30分ほどで歩きだすと明日歩くマッキノンパスが見えてくる。
14時半ごろから雨が本格的にふりだす。
 
  まずつり橋でクリントン川の右岸へ        川の向こうにグレイドハウスが
 
                        雨が多いせいか川の水量は多い

 
                        あちこちに湿地もある
 

 
 午後になると両側の山が迫ってくる

 
 低い所がマッキノン峠             この日はオーストラリアの美女5人に囲まれてディナー

15:40 ポンポローナ小屋着。結局着いたのもラスト、ガイドと一緒。ガイドのベティと少しはなす。
16:40 ラウンジでロスから来たマークとビールを飲みながら話す。軍隊で日本に行き、志賀高原でスキーをしたとのこと。』

グレイドハウスの標高は200m、ポンポローナロッジは430m、起伏も少なく歩きやすい道。

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