ケプラー・トラック
Kepler Track
2004年2月18~19日





ケプラー・トラックでは海外トレッキングではめずらしく名前のある山の山頂を踏めた。また、南緯45度付近にあるため、森林限界は1000m程から始まり風景を楽しめる。しかし、山小屋で2泊の予定が悪天候のため、途中で撤退した。(名前のある山は高い山で、岩山や雪山が多い。岩山には道は作られてなく、雪山も私の技量では登れない)

                       以下『・・・』内は当時の手記
2/18 『8時半、Te Anauの町から水上タクシー(1600円)でTe Anau湖を渡り、登山口へ。歩くと登山口まで約3時間かかるらしい。一晩中降っていた雨は上がり、青空、と思ったとたん雨が降りだす。青空がある一方で雨が降っている。天気予報はよくない。明日はもっと悪くなるとの事。
8:45 歩き始める。林の中をあるく。3時間で林を抜け、森林限界にでる。ここから1時間は景色の良い稜線歩きとなる。
12:40 ラクスモア小屋(Luxmoore Hut)着。

 
 Te Anau湖の向こうにケプラー・トラックの山   朝は天候が目まぐるしく変わる
  
 
 水上タクシーに使われる船          湖の反対側からTe Anauの町方向を見る

 
 木々の間からTe Anauの町が見下ろせる    この木立を抜けると森林限界かな

 
 森林限界(標高1000m程)          右の尖った山がラクスモア山

 
                       ラクスモア山

 
 Te Anauの町が小さくなる          Te Anau湖は北の方向に広がる

 
 登るにつれ荒涼としてくる


明日は悪天候のため峠越えは出来ないかもしれない。仮に行かれても景色はダメかもということで、4時間の予定で明日のコースを歩くことにする。
13:20 昼食後出発。青空は見えるが雨がパラツキ風も強い。雪もチラつきだすが、見透しは意外に良い。
15時 縦走路から少し脇道に入り、ラクスモア山山頂(1472m)着。2人先着の人がいたので、シャッターを押してもらう。しばらく天候の回復を待つが、雪が本格的になり、風も強くなる。縦走路に戻る頃には周りは薄っすら雪化粧。たまらず小屋に引き返す。少し標高が下がると雪も風も弱まる。

 
 ラクスモア小屋               ラクスモア小屋からラクスモア山頂へ

 
 あちこちに池がある             ラクスモア山の北側

 


 
 ラクスモア山山頂(1472m)しばらく天候回復を待つが雪が強くなる  

16:20 小屋に着く。濡れついでに近くにある洞窟(Luxmoore Gaves)に行く。長くて深い所までいけるらしいが、光のやっと届く穴の狭くなる所で引き返す。水が流れていて、滑りやすく、ヘッドライトはあまり明るくないので。

 
 ラクスモア洞窟               小屋の炊事場

18時頃 食事の支度。さすがにグレート・ウォークらしくマッチとコッフェルがあれば、あとは食料だけで食べられる。ほとんどの人は湯を入れると出来上がる食品を使っている。私もニュージーランド製のラムスープを活用したが、湯の入れすぎだった。
夕食は日本人女性、三井さんと食べる。彼女はミルフォードトラックの個人ウォーク(キャンセル待ちで)を私の1日前に歩いたとのこと。途中から日本に住んでいるアメリカ人ディビットも話に加わる(ケプラーは私と逆方向から歩く)。彼は日本に帰ったら山に行きたいそうだ。
2/19 7時半起床。悪天候のためか皆起きるのが遅い。
8時半 小屋の管理人より天候の説明がある。後でディビットに訳してもらう。「天気はもっと悪くなり、1時頃前線が通過しカミナリとなり、風向きが変わる。次の小屋へ向かうのは自由だが、引き返すことを勧める。引き返す人にはそのむねサインをするので、次の小屋の小屋代は返却される(小屋代はTeAnauの町で支払済)。また、この小屋にもう1泊は出来ない」少し考えた末、引き返す事にする。このトラックの最高点ラクスモア山頂には行ったし、今日は景色は見えないだろうから。それにしてもディビットがいてくれて大助かりだった。管理人の説明は半分も理解できなかったので。
9時半 出発。三井さんも同行する。彼女の足は健脚だ。登りになるとついていけない。
12時 昨日の出発点、湖岸着。雨は本降りでカミナリもなっている。
14時半 湖岸沿いを歩いてTe Anauの町に着く。』

**この日の悪天候は各地に大雪降らせたようで、以降のトランピングに影響を及ぼした。

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