アンアプルナB.C.(下)
1992年3月3日~5日


アンナプルナB.C.下山の日、このトレッキングの最終章でもある。

『3/3 6時半:起床、靴が凍って足が入らない。火で温めてやっと入れる。
7時頃から周りの山々に日が当たり始めるが、B.C.には射し込まない。雪はアイスバーンでどこも軽々と歩ける。何時までもB.C.に居たいがそうもいかない。泣く泣く出発する。早く歩いたせいか下の方はまだ日の出前だった。お陰で何回もマチャプチャレに登る日の出が見られた。
8時半:B.C.出発。アイスバーンの上を快調に歩きマチャプチャレB.C.まで30分。登りの4倍の速さだ。
9時:マチャプチャレB.C.
11時半~12時:一昨日に宿泊したヒマラヤホテル
17時半:チョムロン着。15時頃途中の小ロッジで泊まろうと思ったが、ポーターがチョムロンまでと言うので最後の1時間程は疲れきって歩く。』

写真について:3/3のパノラマ写真以降はリバーサルフィルム(スライド用フィルム)で撮った物を業者に頼んでデジタル化した。マウントしたものを紙製の箱に入れていたので変色は少ないようだ。

 
3/3夜明け マチャプチャレの背後が先ず明るくなる    次にアンアプルナ南峰に日が射す

 
テントピーク方面にも日が射す       最後にマチャプチャレの肩から太陽が昇る


以下4枚はB.C.からの360度パノラマ写真     

(東)アンナプルナⅢ峰7555m GandharbaChull(Gabelhorn)6248m   マチャプチャレ6993m
                中央左側の尖った山


(北)        シングチュリ6499m テントピーク5663m

 


(西)         アンナプルナ南峰7219m Fang7647m     アンナプルナⅠ峰8091m



(南)                                 Hiunchuli6441m

 
 アンナプルナ南峰と             アンアプルナI峰と小屋に別れを告げる

 
B.C.出発。ポーターはどんどん下っていく。    朝日に輝く雪面

 
 何度も日の出が見られた
 
 9時マチャプチャレB.C.                     前日無かった雪崩の跡、急いで通過

『3/4 8時 チョムロン1951m出発。川沿いの道をニューブリッジ1340m経由で歩く
11時~12時ランドルンLandrung1646m 15時頃泊まろうと思ったがポーターが先へ先へと急ぐ。
16時半 ポタナPothana1890m 泊
*天まで届くように畑がある。全部人と牛が作り、人と牛が耕したもので農薬や化学肥料は使っていない。牛の糞と草木を肥料とし、農薬を使わないので小さな虫が沢山いる。虫を小鳥が食べ、鳥の糞が肥料となる。収穫は少ないが毎年採れる。

 
 朝のチョムロンにて: 左:アンナプルナ南峰、右:Hiunchuli           マチャプチャレ

 
 シャクナゲ?                        段々畑が現れる

 
 段々畑の緑が濃い           この辺りは花も咲き春が来ている

 
 ランドルン(Landrung)よりアンナプルナ南峰 アンナプルナ山群が遠くなる

3/5 8時 ポタナ1890m 出発 
9時 ダンプスDhampusu1799m
10時 フェディPhedi1220m 13日ぶりに道路に出る。
  1週間お世話になったポーターとはここで別れる。言葉が通じなかったので話はしなかったが必要な意思は通じた。2日の予定が1週間になったので、今日中に家に帰りたかったので先を急がされたのであろう。最後にボーナスをはずみ、不要になった物を貰ってもらう。
11時 ポカラ着。夜は久し振りに日本人の若者数人と歓談する。

 
 大きな家が多くなる
 
 段々畑の中を歩く                        ポーターと

 
 車の走る道路が近ずく 耕された畑も目につく             13日ぶりの自動車

休養日が1日あったが、12日間よく歩いた。登り下りの多い道だが、足腰に故障が起きなかったのはポーターのお陰かもしれない。予約なしの行き当たりばったりの旅だったが、終わってみると予定の場所に行けたので、幸運だった。そういえば、雨にも会わず天候には恵まれた。
この時はまだ小麦粉アレルギーは発症しておらず、このすぐ後に発症した。小麦粉アレルギーだったらネパールに行くのは大変だったろう。ネパールでの食生活が小麦粉アレルギー発症の原因かもしれないが。

その後ポカラからチトワン国立公園に行き、3/10帰国する。
ここからネパールでは手記を書いていない。文明社会は手記を書く暇もないらしい。

   
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