小辺路2
2025年5月28,29,30日
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5月28日 三浦口~西中 11.9km 5月29日 果無峠登山口~八木尾バス停 10.6km 5月30日 平岩口バス停~熊野本宮大社 2.7km 合計歩行距離 : 25.2km 国道部分(西中バス停~果無峠登山口及び八木尾バス停~平岩口バス停間)約10kmの歩行は割愛した |
小辺路最終日は歩き残した道の駅奥熊野から本宮大社までの4km程である。
前夜は日本最古の湯と言われる湯の峰温泉に泊まり、天然の岩風呂「つぼ湯」に入るのが小辺路を歩くと決めた時からの夢だった。夕方5時過ぎに湯の峰温泉に着き「つぼ湯」に入ろうとしたが予約は8時過ぎまで埋まっているとの事。周りを見ると辺鄙な温泉街のはずが外国人だらけである。仕方なしに宿の露天風呂で我慢する。 宿の客は私以外の4人とも外国人だった。同宿の外国人に聞いてみると熊野古道を歩いたり、日本の田舎にいくのが外国人リピーターの間でブームになっている様だ。 翌日8時発の発心門行きバスに乗る。座れるだろうと最後に乗ると、20席程の座席は満杯で10人が以上立っている。驚いた事に日本人らしき人は私以外いなかった。私は発心門の手前で下車したが、大部分の人は発心門に行くようだ。発心門は熊野古道・中辺路の有名な経由地なので、バスの乗客は中辺路を歩く人なのだろう。 湯の峰温泉に泊まるに当たって宿泊日の1ヶ月前に宿を探した。5~6軒の旅館、民宿に当たってみたが土曜日でもない満室、その原因は中辺路歩きの外国人のようだ。最後に小さな民宿にやっと空きがあった。 外国人が日本で旅行する場合、2~3か月前にスケジュールを決めるのが普通だろう。今の時代はスマホで簡単に宿の予約が出来るので、私の様に1か月前では希望の日に泊まるのは至難の業だ。日本情緒豊かな温泉宿に泊まるなら3か月前に予約しないと希望の日には泊まれないようだ。 現在、自然志向の外国人の行きたい所第1位は熊野古道らしい(小辺路は宿が少なく厳しい山道だが中辺路は宿も多くバスの便も良いので外国人に人気のようだ) 昔は「蟻の熊野詣で」と言ったが、今は「外国人のKUMANO MODE」である。 ![]() ![]() ![]() 三浦口の集落 2025.5.28 前夜は十津川村川津のますやに泊まり小辺路バスで三浦口に着く。 8:15 三浦口の集落から少し下り、神納川の吊り橋(船渡橋)を渡ると登りが始まる。所々に石畳道がある緩い良い道である。20分程登ると三浦集落に出る。集落の田畑は手入れされておらず、家は使われていないようだ。 10:15 三十丁の水。ここで休んでいると英国人男性2人、中国人女性2人のパ-テイが来て暫く雑談する。ここから先の道はジグザグが少ない緩い登りである。 ![]() ![]() 8:20 船渡橋の三浦口側 8:25 船渡橋、渡って三浦口方面 ![]() ![]() 8:25 船渡橋から神納川上流方面 8:30 登りが始まる、集落への道なので?登り安い道 ![]() ![]() 8:40 三浦集落 田畑も家も人の気配はない ![]() ![]() 8:45 三浦集落の外れ 9:10 吉村家跡 大杉 ![]() ![]() 10:10 道は良く手入れされている 10:15 30丁の水 外国人4人に会う ![]() ![]() 11:00 11:05 珍しく見晴らしの良い所がある(三浦口方面) 11:40~12:00 三浦峠、入れ違いで先ほどの外国人4人組にあう。宿で作ってもらった弁当を食べる。 今夜の宿は昴の郷近くの「山水」で、西中に下山してから国道の西中~昴の郷の何処かで16時に電話して送迎してもらう予定。4時間あれば下山して国道を1時間は歩けると思ったが。 12:20 古矢倉跡 13:00 出店跡 13:40 五輪の塔 14:50 矢倉観音堂 15:40 西中大谷橋 15:50 西中バス停で歩行を止め宿に送迎を依頼する。送迎が無いと宿まで2時間程歩く所だった。 ![]() ![]() 11:40 三浦峠 ![]() ![]() 12:00 三浦峠から下り道になる 12:20 古矢倉跡 ![]() ![]() 13:00 出店跡 13:10 ![]() ![]() 13:40 五輪の塔 14:20 ![]() ![]() 14:50 矢倉観音堂、雨がパラっと来るが降らなかった 15:15 県道にでる。以後県道を歩く ![]() ![]() 15:40 国道に出る。西中大谷橋 15:50 西中バス停、歩行を終える ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ![]() ![]() ![]() 2025.5.29 一日中小雨模様との予報で、昴の郷ではなく果無峠登山口まで宿の車で送ってもらう。 8:10 果無峠登山口出発 8:50 果無集落手前で昨日の外国人4人組に追いつかれる。3回目の遭遇にしばし歓談、互いに写真を撮る 9:15 果無集落 集落から八木尾まで33体の観音石仏があるので気が付いた観音様を撮ることにする 10:20 天水田 11:35 観音堂 12:30 果無峠、雨がパラっと来るが幸い以降は降らない。反対側から来た人(1人)にあう。 ここからは降りなので八木尾バス停16:48発、湯の峰温泉行きに間に合いそうだ 15:10 七色分岐 ここまで所々急坂があり時間がかかる。バスに間に合うか微妙である 16:45 八木尾バス停 休憩時間を削り歩いたお陰でバスの時間3分前にやっと歩き終える ![]() ![]() 8:15 かなりの急坂 8:30 傾斜が緩くなると石畳道 ![]() ![]() 8:50 昨日会った英国人男性2名、中国人女性2名に追いつかれる 9:05 果無集落が見えてくる ![]() 9:10 果無集落 集落の中の道を行く ![]() ![]() ![]() 9:15 30番観音石仏 9:40 29番観音石仏 9:45 28番観音石仏 ![]() ![]() ![]() 10:00 ?観音石仏 10:15 25番観音石仏 10:20 天水田 山は果無山? ![]() ![]() ![]() 10:50 24番観音石仏 10:55 23番観音石仏 11:00 22番観音石仏 ![]() ![]() ![]() 11:10 この道も歩き安い 11:15 21番観音石仏 11:35 観音堂の内部 ![]() ![]() ![]() 11:40 20番観音石仏 12:00 19番観音石仏 12:15 18番観音石仏 ![]() ![]() 12:30 果無峠 天候不順のため山頂はパス 17番観音石仏 ![]() ![]() 12:30 果無峠の宝篋印塔 13:10 果無峠下り、始めは良い道だったが途中急坂あり ![]() ![]() ![]() 12:55 16番観音石仏 13:15 15番観音石仏 14:00 20丁石 観音様になる前の石? ![]() ![]() 14:30 本宮町を見下ろせる展望台 15:10 七色分岐 ![]() ![]() ![]() 14:10 13番観音石仏 15:00 ?観音石仏 15:50 5番観音石仏 ![]() ![]() ![]() 16:30 ?番 16:40 民家の脇を抜ける 16:45 バス停に着いたのはバスの時刻の3分前 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ![]() ![]() 8:45 平岩口バス停・右の林道を登っていく 2025.5.30 8:45 平岩口バス停から熊野本宮大社に向け歩き出す 9:00 三軒茶屋跡 10:00 展望台 10:40 祓殿(はらいど)王子 10:55 熊野本宮大社 11:15 大斎原(おおゆのはら) ![]() ![]() 9:00 歩道橋が見えてくる・ この歩道橋に向かって脇にある階段を登る ![]() ![]() 9:05 歩道橋・ここから熊野本宮大社までの道は小辺路でもあり中辺路でもある 歩道橋脇にある休憩所 この歩道橋周辺の道の様子は地図から想像していたものと全く異なっていた ![]() ![]() 9:10 休憩所から本宮大社への道 9:15 中辺路になると道が良くなる ![]() ![]() 9:16 緩い登りがつずく 9:18 ![]() ![]() 9:45 展望台への分岐 9:55 展望台・大斎原の鳥居が見える ![]() ![]() 9:15 展望台からは下りみちになる 9:30 遠くの方が明るくなる・そろそろ・・・ ![]() ![]() 10:40 この階段を降りた所から本宮の町になる 10:45 祓殿王子 ![]() ![]() 11:00 熊野本宮大社本殿参拝 高野山から長い長~い道のりだった。小辺路完歩‼ ![]() ![]() 11:10 本殿への階段・小辺路から来ると本殿へ直接行く 10:15 時間があるので大斎原へ・熊野川で手を洗う 小辺路を歩いた時、多くの外国人に会い「日本でのお勧めトレッキングコースは」と聞かれる度に答えに窮した。その時は東海自然歩道について話したが今から考えると少し的外れな気がする。このH.Pでスイスやカナダでのトレッキングの経験を書いているのでトレッキングについては理解しているつもりだった。 「トレッキング」:山歩きのこと。登頂を目指すことを主な目的としている登山に対し、トレッキングは特に山頂にはこだわらず、山の中を歩くことを目的としている。例、尾瀬ケ原、戦場ヶ原、上高地 小辺路は山頂を通らず峠を3つ越える道なので、トレッキングコースと思っていたが、山の中を歩く目的ではなく高野山から本宮大社まで行くための参詣道と考えると、トレッキングコースではないもかもしれない。 私が海外でトレッキングしたのは20年程前で「山頂に行きたいが山頂に行く技術がない」からである。私のトレッキングに対する認識は「 」の定説通りある。また、日本では山慣れた人なら全ての山の山頂に行けるので、日本のハイキングや登山道はトレッキングコースではないと考えていた。 しかし、あらためてトレッキングについて一から考え直してみた。 最近日本ではトレッキングシューズ、トレッキングシャツのようにトレッキングという言葉が日常的に使われている。また登山、ハイキングと同等な言葉、いやトレンディな言葉としてトレッキングを使っており、定説どうりの意味から離れて使っているようだ。 また、日本のトレッキングについて質問する外国人も現在の日本のトレッキング観と同じ意味で話しているようである。どうも私が一人合点して頓珍漢な返事をしていたようである。 結論としては「トレッキング」=「登山・ハイキング」と考え、外国人に日本のトレッキングコースに聞かれたらそのレベルに合わせ登山道やハイキングコースを紹介しようと思う。 小辺路1 へ行く トップページ へ行く |