柳の下でドジョウを釣る
2004年3月5日
2001年にアラスカに行った際、普段釣りに縁のない私でも大漁だった。
ニュージーランドも大物が入れ食いだと聞いて、アラスカで購入した道具を持参してきた。


この地図の何処かで釣りをしたが正確な位置は?

ニュージーランドのトランピングも残り数日となり、3/4はアーサーズ・パス国立公園のアバランチピークに登り景色を堪能した。3/6は帰国便に乗る予定である。

                     『・・・』は当時の手記
『3/5 今日一日だけ何か出来る日がある。天気は良さそうだが風がある。何処かの山に行こうか考えたが、釣道具を持ってきているので、一日釣りをすることする。DOCで聞くと少し下流にワイマカリ川と幾つかの湖があり、トラウト(鱒)が釣れるとのこと。早速パーミット(17ドル)を購入する。
11時 道路脇の川で第1投、早速色々トラブル発生、ルアーも根にとられる。1時間程やったが釣れない。川をやめ湖を目指す。1つ目の湖は風が逆でだめ。2つ目を目指して砂利道を行くとのんびりした広い場所に出る。そこにいるのは私と羊だけ、誰もいない。
2つ目の湖は浅くてだめ、3っつ目もだめだった。
朝の川の側に戻り、脇道に入り1時間半ほど釣る。あっという間に時間は過ぎるが当たりはなかった。釣れなくても、広い空の下自然の川を満喫できた。』

やはり2匹目のどじょうはいなかった。

釣りとトレッキング:釣りで坊主(魚が1匹も釣れない事)とはトレッキングのどんな状態か考えてみた。釣りでは獲物の種類と釣る場所を決め、水辺を歩き回って足場が決まったら、道具を用意し竿を振る。釣れなければ場所を変え、また竿をふる。
トレッキングでは風景や花の情報からコースを決め、弁当や雨具をを持って歩きだす。運が悪いと霧で何も見えなかったり、雨にあったり、迷ったりする。
釣りでも何時間竿を振っても当たりがない時や何個ものルアーを根に持っていかれることがある。運が良ければトラウトが釣れ、食卓に乗せることができ、大漁の事もある。
トレッキングでも運が良ければ雷鳥に会えたり、遠くから富士山が拝めたり、ご来光を拝めたりして喜びが増す。運悪く雨にあったり迷ったりしても、テントの中で無為に過ごすより何倍も良い。釣りとトレッキングはよく似ている。
トレッキングで坊主とはこのコースではこんな楽しみが得られるはず、と期待した事が運悪く得られなかった事だろう。
釣りでは坊主という言葉がある。釣果ゼロの状態だ。1匹でも釣れれば坊主とは言わない。0か1で地獄か天国である。しかし、トレッキングには坊主に相当する言葉が無いようだ。霧の中のトレッキングも楽しいし、迷った時もここでこの標識を見落としたのか、と自分の未熟さを認識し直す。
いや、坊主という言葉にこだわるのは釣り初心者の私だけかもしれない。
 
 川の向こうにアーサーズ・パス国立公園の山々

 
 午前中の釣り場


 
 湖

 
 午後の釣り場

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