アバランチ・ピーク
2004年3月4日
アーサーズ・パス国立公園でのトランピングは、1日コースである、ピークに登れる、
景色が良さそう、名前が神秘的等の理由からアバランチピークを選んだ。
結果は天候にも恵まれ満足のいくトランピングだった。



                 『・・・』内は当時の手記
『3/3 13時半、アーサーズ・パス国立公園のアーサーズ・パス着。マウンテン・バックパッカーズに3泊する事に決める。しかし今日、明日は部屋がないとのことで、庭にテントを張り、施設は宿の物を使う契約。最後の日(ニュージーランドの最後の夜)だけ部屋を使う事にする。(15+15+25-4ドル)
15時からテンプルコルという簡単なトレッキングコースを歩く。例によって1.5時間登ったら引き返すやり方だ。コースから明日登る予定のアバランチピークが見えたのが収穫だ。

3/4 7:30起床。雲が空を覆っている。晴れているアバランチピークに登りたい(明日でも良い)ので様子見である。
10:00 晴れてきたので急いで出発。一周の予定でScotts Track から入る。雲は徐々になくなり、30分後には快晴。登るにつれアーサーズ・パス付近最高峰のMt.Rollestonが見えだす。
1時間半程で森林限界、帰りに歩く予定のアバランチピーク・Trackからは多くの人が登ってくるのが見える。山中では高校生らしい団体20名程を含め、40名ほどに会ったがScotts Trackから来た者は誰もいなかったようだ。
天候もいいので高山植物や山の写真を撮りながらゆっくり登る。』

 

 
 前日向いのMt.Templeの下部から見たアバランチピーク
 中央右の奥の山、Scotts Trackは中央の尾根沿い

 
 アーサーズ・パスの村が見え            向いの山々が見えだす

 
 周辺の最高峰Mt.Rolleston(2275m)が見えだす  氷河も顔を出す

 
 森林限界の道                   尾根沿いに道がある

 
 岩場になると明確な道はなく、ルートファインディングが必要になる。尾根の右側は切れ落ちて雪が降れば
 雪崩(Avalanche)の巣になりそう。


 
 Mt.Rollestonも大きく見えだす

13:15~14:00 アバランチピーク(1833m)山頂。高校生らしい団体が山頂を独占していたので、少し離れた所で昼食。下山はアバランチピーク・トラックから。

 
 アバランチピーク
以下、山頂からのパノラマ写真


 1.北西方向         Mt.Rolleston


 2.西方向      Mt.Guinevere(2042m)              Mt.Lancelot(2112m)   


 3.南方向          Lyell Peak(1828m)


 4.南東方向   Mt.O'Malley(1703m)


 5.北東方向       Phipps Peak(1965m)           Mt.Aicken(1859m)

 
 下山路、尾根沿いだが傾斜はきつい

 
 Avalanche Peak から南側尾根つずきの山々
  

 
 まだ森林限界で谷まで標高差があるのに町や道路が真下に見える。Avalancheとは雪崩という意味だが、ここに雪が積もればどこでも雪崩が起きそうである。上の写真の左中ほどの滝はパンチボールス滝。

 
 振り返ってみたAvalanche Peak方面

 
 谷を隔てた向かいの山     アーサーズ・パスは東海岸と西海岸を結ぶ幹線道路で並行して線路もある

『16時半 テント着
17時半 山の中で会った日本人にお茶に誘われ、出向く。別のキャンプサイト(1日5ドルだが私の所より設備は悪い)でテントを張っていた。ニュージーランドのワナカとマウント・クックの中間辺りに住み、日本人相手に登山ガイドをしているとのこと。しばらく話して分かれたが、自分のテントの洗濯場で又別の日本人に会う。この人は日本で金をためてはニュージーランドに来ており、今回は2ヶ月いるという。私は後2日で帰国するのでいらなくなったもの(ガスボンベ、焼酎、テレフォンカード等)をあげる。
それにしても、ニュージーランドのテントサイトや山小屋では日本人の若者によく合う(5人)。
実は、日本人と話している間に大変なことが起きていた。下の写真のロッジ前の芝生にテントを張っていたのだが、テントを留守にしている間にその隣の写真のキーア(多分この鳥)がテントに小さな穴をあけてしまったのだ。テントに傷を付けられて、犯人が分かっていても泣き寝入りである。キーアは保護されており、それを知っているのでしたい放題、いたずらを楽しんでいるようだ。』
 
   

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