カッパドキア周辺トレッキング
2000年8月30日~9月2日


ギョレメ周辺

2000.9.5からユーラシアを歩く会でグルジア(ジョージア)を6人で歩く予定だが、その際トルコ経由でグルジアに入国した。トルコは初めてだったので、カッパドキア周辺に行ってから皆に合流する事にした。当時はパソコンの普及し始めで、観光情報は地球の歩き方の時代だったので、取りあえずカッパドキアに向かった。カッパドキア=キノコの様な岩のある場所程度の知識だった。

『・・・』は当時の手記。写真は当時の物をコピー機で取り込んだ。
8/30 スクーターでトレッキング:イスタンブール空港―カイセリ―ユルギップ(カッパドキア)に9時半着。ホテルを決め(ムスタファホテル2食付き45ドル)、旅行社2か所を回り取りあえず9/1の1日ツアーを決める。今日の残りの半日何をするか迷う。周りの地理は不明、地図もない。
『13時、スクーターを借りる。半日10ドル。始めはぎこちなかったがだんだん慣れる。古い教会や洞窟住居を目指して走る。距離計も速度計もいかれているのにきずく。アクセルは重く(手で調節する)手が筋肉痛になりそう。地図も無いし、指導標も不備なものが多く、迷ったり子供に聞いたりする。観光業以外のトルコ人には英語が全く通じないが、子供は何とか通じる。何処を走ったのか、何処に行ったのか不明。16時半、スクーターを返却。』


13時、一見新しいが速度計故障  何処を走ったか不明

 

 
車は少なく道は良いのでどんどん行けるが・・・
 
こんな所も行ったが遠くから見ただけ               ホテルにて、
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8/31 車からトレッキング:9時半、30ドルの1日ツアーに入る。アルゼンチン人の老婦人2人と計3人、案内人1人、運転手1人、入場料、昼食代込み。いわゆるレッド・ツアー。
1.デブレント谷:奇岩の谷、色々な動物の岩。
2.ゼルヴェ屋外博物館:キリスト教徒とイスラム教徒が共存していた洞窟住居跡。
3.パシャバー地区:妖精の煙突、キノコのような岩
4.焼き物博物館、昼食。
5.ギョレメ・パノラマ:ギョレメ村が一望できる場所。
6.ギョレメ屋外博物館:中世のキリスト教石窟寺院跡。フレスコ画も残っている。
1.2.3.6.は屋外で起伏があり、見学時間もたっぷりあったので、2時間程トレッキングをした感じであった。

『19時、気分が悪くなり戻す。夜中にかけて3回戻す。幸い腹痛は無い。明け方からは下痢。原因は昼食?ものすごく辛かった。夕食は抜く。』

 
9:50 デブレント谷

 
                      一番良い位置を探して歩き廻る

 
10:40 ゼルヴェ屋外博物館、見学のため登ったり下ったりトレッキングだ

 
11:40 パシャバー地区、キノコのような岩

 
キノコ岩は昔の住居跡             14:20 ギョレメ・パノラマ、ギョレメ村が一望
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9/1 ギョレメ博物館トレッキング:気分は良くなったが、念のため朝食を抜く。この周辺に後2泊の予定だが、ユルギップよりギョレメの方が観光に便利そうなので、ギョレメのホテルに移る(1泊朝食付20ドル)。また、今日予約していたツアーは明日に延期してもらう。昼食はホテルでお湯をもらい、インスタントご飯を食べる。
『14時、しばらく様子を見ていたが、腹具合は大丈夫そうなので、ホテルからギョレメ屋外博物館の方へ歩きだす。途中本道を外れ道沿いのトレースを歩く。しばらくして博物館の深い谷の反対側を歩いているのに気ずく。引き返すのも何なので、そのまま谷の上流に向かいどんどん行く。博物館は谷を挟んでよく見えている。かすかなトレースを1時間程歩いてやっと浅くなった谷を渡る。谷底に水は無いが木に覆われ、野菜、果物が植えてある。
そこへ一人の老人が現われ、手招きする。何事かと近ずくと、アンズの実を分けてくれる。さらに近くの洞窟に絨毯が敷いてあり、休んでいけと手振りで示すので、絨毯に座りしばらく休む。お互いに言葉が分からず、アンズと私が持参したアメを2人でなめながら黙って静かな時を過ごす。暑い夏の昼下がり、動くものは何もない。・・・いやロバが近くにいたので老人はカラカラの大地の野菜に水を運んでまいていたのだろう。
老人と分かれ15分程歩くとギョレメ屋外博物館の上に出た。昨日の切符で今日も入れたが、昨日見落とした所を2~3か所見ただけで、また、外のトレースを歩いてギョレメ村に向かう。』
散歩のつもりが良いトレッキングになった。残念ながら老人と出会った時の写真は無い。なぜ写真を撮らなかったのか分からないが。老人にあったのは幻で、夢を見ていたのかもしれない。

 
                            ギョレメで泊ったホテル

 
14:50 谷の反対側にギョレメ屋外博物館、   そのまま谷の上流へ


15:30 老人に出会う。老人の桃源郷のイメージ写真

 
16:10 屋外博物館の上に出る

 
屋外博物館の上部                   9/2の夜明け、高い山の山頂から見たようだ

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9/2 ウフララ渓谷トレッキング:ギョレメ南西部ツアー(昼食付)
 ・カイマクル地下都市
 ・ウフララ渓谷(Ihlara Vadisi)
 ・アーズカラハン隊商宿
『ウフララ渓谷、4km程歩く。トルコで初めて日本の谷川に似ている景色を目にする。しかし、川から5m離れた場所はカラカラの砂地だ。もう何カ月も雨が降らないようだ。しかし、川の水量は意外に多い。どこから水が来るのか不思議だ。なだらかな起伏のあるカラカラに乾いた高原の一画が、突然落ち込んだようになり、水が流れている。同じような谷があちこちにあるが、何処も水は無いようで、あるのはここだけだ。平らな台地から標高差100m程下ると川にでる。みずは意外にきれいだ。川に沿って2時間ほど歩くともう終点のベリシルマだった。ここでランチ、焼き魚(川ます?)を食べる。同じツアー(12名)の仲間は皆若くどんどん歩くし、逆方向から歩いている人も多く、挨拶しているうちに歩き終わった感じで、ゆっくり風景を楽しむ余裕がなかった。』

 
10:30 カイマクル地下都市、地下8階まであるそうで、下ったり登ったりの地下トレッキングだった。
 
12:30 ウフララ(Ihlara)渓谷                  台地が落ち込んで渓谷になっている

 
川沿いだけ緑が濃い
 
同じツアーのメンバー  教会跡には行かず
 


この周辺がハイライトだったが、すぐに終点だった。

 
渓谷周辺の風景

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